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建築概要
敷地位置：広島県安芸郡府中町
用途地域：第1種中高層住居専用地域　法22条地域
敷地面積：835.78㎡
建物用途：一戸建ての住宅
工事種別：改修
構造規模：在来工法平屋
建築面積：155.96㎡
延床面積：155.96㎡
設計期間：2017年4月〜2017年10月
工事期間：2017年11月〜2018年3月
撮　　影：富田英次
 
敷地は広島市中心部より車で約20分の自然豊かな場所に位置し、敷地の南側には、神武天皇が日本を平定する際に立ち寄られたと伝わる多家神社（埃宮）がある。
計画では既存の庭と住宅を同時に改修するというものであったが、それらはいずれも優れた職人の技術によってつくられていたため、それぞれの空間の特性を生かし、わずかに新たな要素を付け加えるだけの計画とした。具体的には、この計画の中心となる南側の庭は多家神社の鎮守の森を借景しつつ、枯山水を挿入させた庭、メインアプローチとなっていた北側の庭は露地庭として再生し、新たに東側に設けた庭は和室（客間）から眺めるための坪庭とすることで、３つの庭のシークエンスを楽しむことができる家として改修した。